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熊取町店から悲しいご報告があります。

大阪熊取町店

ネコリパブリック熊取町店、店長です。

悲しいご報告をしなければなりません。

保護主さんの元で療養していたチョロキチが、
5/14、猫伝染性腹膜炎で1歳の短い生涯を終えました。

チョロキチは、和歌山の旧繁華街で、野良猫のお母さんからミルクと一緒に生まれました。
保護主さんが不妊手術をするために捕獲した時は、シャーシャーだったそうですが、
わずか一晩でスリゴロになったために、ミルクと一緒にそのまま保護され、
チョロいな~ということで、チョロキチと名付けられたそうです。

今年1月、熊取町店のオープンに合わせて、他の保護猫たちと一緒に受け入れをしました。
チョロキチは、人懐っこく、いつも背後から肩をトントンとしてきたり、
抱っこしてほしいときは、立ってる私に向かって迷わずジャンプして、
私が慌ててキャッチして抱っこやおんぶをしたものです。

必ずキャッチしてくれるはずと信じて、
飛び付いてきてくれるチョロキチがとても愛しく可愛く感じました

他の子たちともケンカすることなく、いつも誰とでも仲良く出来るチョロキチ。
兄妹のミルクとはもちろんのこと、つぐみちゃんとも取っ組み合いをして遊んだり、
はまちゃんにアタックして見事に振られて、ベリーと二人で慰めあったり、
くりんかりんと仲良く寝たり、暴れん坊のミッキーとも仲良しでした。

たった3ヶ月ほどしか一緒にいれなかったのに、チョロキチのことは思い返すときりがありません。

食べても痩せたり、口内炎があったり、
少しずつ食欲が落ちることがあったり、一人で静かにいる日があったり…と、体調に波があって…、
いやそんなことがなくても、
私は本当はチョロキチを仲の良い誰かと一緒に家族に迎え入れようかと思っていました。

そんな矢先、猫伝染性腹膜炎が強く疑われるという検査結果が出て、
もちろん、その場ですぐに、私が引き取りたいですと院長にもお伝えしました。
ですが、私は他にもたくさんの保護猫を抱えるカフェの店長で、
チョロキチと毎日一緒に出勤することは、チョロキチにとって負担のかかる良くないことだと思いました。

保護主さんに現状をお伝えすると、すぐに迎えに来てくださりました。
チョロキチを送り出すときは、本当に悲しかったです。

保護猫カフェの店長としての一番の責任は、
お預かりをした猫を、健康なまま、家族を見つけること。
それが果たせず、カフェから出すということは、
一番あってはならない、とても悲しくて悔しいことです。

あのときのチョロキチの私をじっと見つめる大きな目が今でも忘れられません。

保護主さんはじめ保護団体さんは、いつもチョロキチの生きる力をいつも信じて下さり、
医療も惜しみ無く掛け、美味しいものを食べれそうなものをたくさん用意して、
24時間そばにいて、見守って下さりました。

伝染性腹膜炎という病気は、発症すると致死率がものすごく高く助かる方が稀な病気ですが、
その中でも希望を捨てず、治療法を何とか探しだして助かる可能性に懸けて下さっていました。
チョロキチとの生活の中で、楽しみや幸せをいつも感じておられ、その姿に私自身もたくさん学ぶべきものがありました。

保護主さんから届くチョロキチの様子に私が引き取らず、保護主さんにお返しして、本当に良かったなと感じていました。

チョロキチが亡くなった朝は、ミルクのトライアル出発の日でした。
すごく晴れてて、気持ちの良い朝でした。
チョロキチは、ミルクの命を守りたかったのだと思います。
ミルクを里親様に繋げるために、不妊手術の時に、自分が1日でスリゴロになったのだと感じました。

本当は、チョロキチにも家族を見つけてあげたかったし、
もっと欲を言うと、私がチョロキチの家族になりたかったです。

熊取町店では、ボランティアさん、スタッフ、院長、みんなにチョロキチは愛されていました。
保護主さんの保護団体でも、それは同じでした。
チョロキチに関わるすべての人が、チョロキチの家族だと思います。

1年と短い命しか生きれませんでしたが、
きっとずっとたくさんの人の心にこれからもいると思います。
20年分愛されたのだと保護主さんは、私に言ってくださいました。

カフェに受け入れてから、一番長くいた私がチョロキチという優しくて強く、
そして、陽気な猫のことを皆様にご報告しなければと思い、書きました。

書いては泣き、書いては泣きを繰り返していたため、ご報告が遅くなってしまったことお許しください。

チャームポイントは、2段に折れ曲がったしっぽのチョロキチ。
私がチョロキチを思い出すときは、いつもそのご機嫌な2段カギしっぽの後ろ姿だと思います。

チョロキチのご冥福をお祈りします。

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虹の橋
  • 性別男の子
  • 年齢1-3才
  • 在籍店大阪熊取店
  • 毛色キジトラ
  • 毛の長さ短毛
  • 人馴れ度デレデレ

Comment

019年 5月初旬生まれの男の子。
和歌市内の繁華街で野良母さんが育てていた子です。保護当時すでに生後4ヶ月だったのでTNRも考えたのですが、1日でゴロゴロニャンコになったので、お家ニャンコになることに。当初TNR予定だったので、耳カットの ”さくら猫 ” になりました。
繁華街では水をかけられるなど、人にいじめられていた過去を持ちますが、「過去のことは忘れました」と、今は人が大好きで抱っこもOK!腕の中でゴロゴロと喉をならします。ハチワレの『ミルク』とは兄妹でとても仲良しで

首相あさかのつぶやき

たくさんの猫達を保護していると、たくさんの病気の子たちが集まってきます。
救おうとすればするほど、重い病気をもった猫たちと向き合います。

一匹、一匹、みんな幸せにしたい。でも、この腕の中で見送る子たちもどうしてもでてきます。

先日、扁平上皮癌の手術と放射線治療をうけ、完治し、さらに毎日サプリなどを飲んで頑張っていた大福ちゃんの、がんの再発が判明した。

悲しい。悔しい、、、

私達にできることは、大福が残りの日々を穏やかに過ごせるようにサポートすること。
早くに再発に気がついてあげたらもっとできることはあったのかもしれない。
でも、ネコリパで過ごせたことが大福の幸せな日々であるように、スタッフ、ボランティアさんと共に愛情いっぱいで見守っていこうと思う。最期のときまで、、、

2023/4/17

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