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愛すべきネコリパの看板猫のお話 その1 ザクとオレオ

猫コラム

「りんご猫」という造語をつくるキッカケになった2匹のお話

その2匹の名前は、ザクとオレオ。

ネコリパブリックにやってきて、2020年で丸6年。

岐阜事務所➡岐阜店りんごルーム➡大阪ネコビルりんご猫ルーム➡大阪ねこ浴場りんご猫ルームと移動をしているネコリパブリックの看板猫といっても過言ではありません。

6年前、2匹はそれぞれ別々の場所で保護されてネコリパブリックにやってきました。

保護された経緯

オレオは、名古屋のとある猫カフェの前で人慣れしているところをボランティアさんが発見し、一方で猫カフェでゆったりと過ごしているのに、一方では外で雨風をしのいで大変な生活をしている。しかもとっても人が大好きな様子、、明らかに飼育放棄されたのでは、、と思われ保護された子です。

ザクは、とあるスーパーの駐車場に突然現れた猫で、これまた、ものすごい人慣れしている子で、放っておくと、人に甘えたくてお店の中に入って来てしまう。そして、このままだと警備員によって保健所に連れて行かれてしまう、、というところを保護された子です。

二匹とも、ネコリパに入る前の血液検査で、、猫エイズウィルスが陽性、、と出てしまい、普通の猫部屋には入れないことが判明しました。
(猫エイズウィルスは感染力が弱いですが、多数の猫がいて、猫たちの出入りが多いネコリパの店舗では喧嘩など思いもよらないことが起こるか分からないので一緒に飼育管理はしていません。)

事務所時代のザクとオレオ。いつも事務所を走り回っていました。

ネコリパ岐阜店にデビュー

最初、オレオとザクはネコリパの事務所猫として過ごしていました。首相あさかがパソコン仕事をしていると、すぐにパソコンの上に二匹で集まり、あまりにも甘えて邪魔をするので、パソコンの横にベッドを作ってあげると、でっかい二匹でギューギューになりながら、眠っていたり、とにもかくにも、あまりにも人が大好きで、甘えん坊な二匹でした。ずっと事務所猫としてネコリパが面倒をみようかな、と最初は思っていたのですが、やはり事務所はお店よりも人は少なく、いない時間も多い、、寂しがっている二匹を見て、もしかして、こんなにいい子達なら里親さん希望者が現れるかも、、、と思い、他の子たちと隔離して、猫部屋デビューをさせることにしました。

その際に、スタッフで、お部屋をDIYしてお店の中に、ザクとオレオの猫部屋を作ったのです。

仲の良い二匹。雄同士なのに、いっつもぴったりくっついて寝ています。

猫エイズに対する悲しい偏見

最初、エイズウィルスキャリアの子たちのお部屋とご案内すると、

お客様から、
「え、、人にうつらない?」
「家に猫がいるけど、触ったら家の猫にうつらない?」


と警戒されることがたくさんありました。

正しい、猫エイズウィルスキャリアの知識は、まだまだ多くの方々は知らないんだ、、、
エイズウィルスキャリアってだけで、こんな偏見を持たれちゃうんだ、、、
と悲しい気持ちになったことを覚えています。

りんご猫誕生

そこで、ネコリパでは、猫エイズキャリアの子のことを、「りんご猫」と名付けることにしました。エイズ猫、、、ではやはりあまりにも可愛そうなイメージと負のイメージがどうしてもついてしまいます。
。エイズキャリアであることが、譲渡で不利になってはいけないと思い、猫エイズウィルスキャリアについて正しい知識を広めるとともに、もっともっとエイズウィルスキャリアの猫たちにもチャンスを与えられるようにという想いを込めて名付けました。
りんご猫についての詳しいページはこちら

実は、りんご猫を飼っていらっしゃる方はたくさんいます。
また、ウィルスチェックをしないで、知らない間にりんご猫と共に生活をしていらっしゃる方もたくさんいると思われます。

ネコリパでは、りんご猫を広めようということで、世界りんご猫デーを作りました。12月12日は、いいにゃんいいにゃんということで、りんご猫を世界中に広める日。そしてりんご猫への差別や偏見をなくす啓蒙活動を広げる目的で、りんご猫普及実行委員会もつくっちゃいました。

まるまると太っていく二匹。人間が大好きで、日当たりのよいお部屋で、いつも外を見ながら通り過ぎる人たちに挨拶をしたり、やってくるお客様のお膝を奪い合って甘えまくる二匹は、岐阜店の人気者でした。

岐阜店リニューアル 大阪へお引越し

ネコリパブリックでは、日々新しいことに挑戦をしているので、お店のリニューアルも行います。

FC店のネコリパブリックの江南店がオーナー様の都合で閉店になるにあたり、江南店の猫たちを岐阜店で受け容れることになりました。
そうすると、なかなか猫スペースが少なくなる。

スタッフの間で話し合った結果、りんご猫ルームを、よりお客様が多い大阪店にお引越ししよう。ということになりました。

もっとっもっと多くの人にりんご猫たちのことを知ってもらえるチャンスかもしれない。。ということで、、

ネコビルの看板猫はりんご猫たち

江南店にいたりんご猫のてんてん と ダンテも一緒に大阪ネコビルへとお引越ししました。

お引越し先はにゃんと、1階のショーウィンドウのお部屋。

ダンテとオレオとザクは、お膝の奪い合いをする猫たちとして、ますます人気者に。。
繁華街の一角にいる、りんご猫たちに、優しい猫好きの方々はいつも挨拶をしてくれて通り過ぎていきました。

ザク エイズ発症!!???

ネコビルでの日々を過ごすザクに変化が起こったのは、2018年1月のこと。

歯が悪く、思うようにご飯を食べられなくなってきたザクのために、いただいたご寄付で歯の抜歯をしようと病院で血液検査をしてもったところ

腎数値が思いの外わるいことと、黄疸がでているのでその治療を1週間して再検査後に抜歯しましょう。とのこと。スタッフも治療に対してとても前向きに、ザクをつれて点滴に通いました。

1週間後の1月18日。

血液検査後、1週間の点滴と投薬にもかかわらず、腎数値が悪化していたこと、原因を更に調べるためエコー検査をしても、発症以外に説明がつかない結果だったことを告げられたのです。
ザクの余命はあと半年、、と言われてしまいました。

その時のショックは、もう忘れられません。こんな愛おしい命があと半年で消えてしまうなんて、、、、スタッフみんなで泣きました。

そして、残り半年、ザクがストレスのないよう、思いっきり好きなものを食べてもらって、甘えさせまくって、ザクの猫生が幸せいっぱいで終わるように力をあわせて見守ろうと、、、

それからは、ザクにできる限りのケアと、チュールを食べたいなら食べたいだけ、ごはんも、いろんな種類を取り寄せたり、ご寄付いただいて、あれやこれやとお気に入りにフードはないかと四苦八苦。

気づいたらあっという間に1年が過ぎ2年が、、

発症して余命半年と言われたザクですが、スタッフのチヤホヤぶりと、可愛がりっぷりが良かったのか、、、気がついたら、あっという間に、2年が過ぎました。。

ネコビルから、ねこ浴場へお引越しも経験しました。

今も、食欲のむらはあります。
そして、呼吸が苦しそうなことも、、、

でも、頑張ってザクはご飯を食べて、元気に過ごしています。仲良しのオレオと一緒に。

首相あさかが、大阪ねこ浴場のりんご猫部屋に入ると、オレオと一緒に、あの独特な、愛おしい少し高い鳴き声で、「おかえり!どこいってたの!待ってたんだよ!はやく撫でて!!」と言わんばかりに、駆け寄ってきてくれます。

ネコリパブリックが開業した年にやってきたオレオと、ザク。

彼らはもう私達の家族そのもの。

愛おしい、愛おしいネコリパブリックの大事な看板猫達なのです。

ザクとオレオ、、いつまでも一緒に。そしていつか、ずっとの家族と出会えますように。それまでは私達があなたたちの家族です。

ネコリパブリックでは、皆様のサポートや、様々な収益で、保護猫カフェ運営を行っています。

現在、サポーターを募集中です。

こちらから、ぜひご支援お願いします。

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Comment

ねこ浴場で最年長の猫。長老様でりんご猫。
とても個性的で、スタッフをはじめ多くの人に可愛がられる愛されキャラ。
柔らかい布の上などでおしっこをしてしまうことがあるため、スカートのお客様は要注意です。
高齢猫ゆえに色々なケアを必要としていますが、まだまだ本当のおうちを探しています。

2020年7月9日 大阪ねこ浴場で、スタッフ、ボランティアみんなに見守られながら虹の橋を渡りました。
本当にお客様やネコリパ関係者に愛されまくったザク。
ザクがネコリパにやってきたことで、りんご猫は生まれました。
ネコリパブリック家のみんなときっと天国でじゃれ合っていると思います。

首相あさかのつぶやき

たくさんの猫達を保護していると、たくさんの病気の子たちが集まってきます。
救おうとすればするほど、重い病気をもった猫たちと向き合います。

一匹、一匹、みんな幸せにしたい。でも、この腕の中で見送る子たちもどうしてもでてきます。

先日、扁平上皮癌の手術と放射線治療をうけ、完治し、さらに毎日サプリなどを飲んで頑張っていた大福ちゃんの、がんの再発が判明した。

悲しい。悔しい、、、

私達にできることは、大福が残りの日々を穏やかに過ごせるようにサポートすること。
早くに再発に気がついてあげたらもっとできることはあったのかもしれない。
でも、ネコリパで過ごせたことが大福の幸せな日々であるように、スタッフ、ボランティアさんと共に愛情いっぱいで見守っていこうと思う。最期のときまで、、、

2023/4/17

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