たくさんの猫達を保護していると、たくさんの病気の子たちが集まってきます。
救おうとすればするほど、重い病気をもった猫たちと向き合います。
一匹、一匹、みんな幸せにしたい。でも、この腕の中で見送る子たちもどうしてもでてきます。
先日、扁平上皮癌の手術と放射線治療をうけ、完治し、さらに毎日サプリなどを飲んで頑張っていた大福ちゃんの、がんの再発が判明した。
悲しい。悔しい、、、
私達にできることは、大福が残りの日々を穏やかに過ごせるようにサポートすること。
早くに再発に気がついてあげたらもっとできることはあったのかもしれない。
でも、ネコリパで過ごせたことが大福の幸せな日々であるように、スタッフ、ボランティアさんと共に愛情いっぱいで見守っていこうと思う。最期のときまで、、、
2023/4/17
Comment
「トイレにビニール袋に入れられて、捨てられている猫がいる」
はじまりは、そんな1本の電話でした。
保健所と警察を通して、かけつけたスタッフの前には、誰が見てもわかるぐらい、大きな腫瘍のあるアメリカンショートヘアのような女の子。
急いで病院に連れていくと、すでに腫瘍はリンパにも転移していました。
また、目は見えておらず、網膜剥離であるとのこと。
いくつかの病院で見てもらいましたが、診断は、乳腺腫瘍。
手術は抗がん剤といった治療は既に根本的治療にはならず、対処療法として免疫療法やサプリメントなどを検討し、何とか毎日を快適に過ごしてもらうことを目指しました。
ちょうどウクライナとロシアの戦争が始まり、平和を願って、首相がつけた名前は「ピース」
目が見えていないのと、腫瘍があり邪魔をするのか、スタスタ歩くことはできず、トテトテ左右に揺れながら、気配を感じて人間の後をついて回ります。
腫瘍は自壊が始まっており、膿や血が出てくるため、ボランティアさんに大きさを調整してもらった、黄色の術後服がとってもよく似合う。
ボランティアさんに茹でたささみを貰うと、ぱくぱくと食べて、ワイルドな一面も見せるピース。
保護した経緯もあり、新聞記事にもなったため、多くのかたがピースのことを応援してくださっています。
たくさんの人に愛されている、とっても可愛いピース。
いつも私たちのそばに寄り添ってくれています。