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大好きな人と別れることになった猫たちのお話 その1 たけ

岐阜店

タケは、ネコリパにやってくる前、ずーっと、おばあさんと二人で暮らしていました。
おばあさんは、ネコリパの「猫生助け合い制度」の会員で、自分になにかあったときに、ネコリパがそのお家の猫をお預かりして、新しい里親さんを探すお約束をする代わりに、継続的に、ネコリパの保護猫たちのためにご寄付をいただくという制度です。

おばあさんが、施設に入ることになり、タケのお世話ができなくなったため、タケは、岐阜店にやってきました。

でも、タケにとって、それは本当にショックな出来事だったのだと思います。 おばあさんと二人だけでしか過ごしたことがなく、甘えん坊だったタケ。
ある日突然、大好きな人と離れて、他の猫達とも暮らしたことがないのに、たくさんの知らない猫、知らない人たちがいる環境に移動させられたのですから・・・

ネコリパにやってきた当初のタケは、人馴れしていた、、とは思えないほど攻撃的、見る人間、見る猫全てに、シャー、シャーとウーウーを繰り返し、ケージの中のお掃除や、ご飯をかえたり、お水をかえたりするだけでも攻撃を加えるような状態でした。

そして、時々、叫ぶように大声で鳴くタケの姿は、本当に大好きな人と引き離された悲しみをどうしていいかわからず、その悲しみが怒りになり、苦しんでいるのだと感じ、スタッフもわたしも、どうしてあげていいのか、、と悩ましい日々を送っていました。 かなり大柄なタケは、怒りをぶつけて、引っ掻いたり、かんだりすると、本当に大怪我をしてしまう可能性があります。また他の猫にも大怪我を追わせてしまう可能性もあるので、ケージぐらしをすることになりました。

ある日、おばあさんのご家族が面会にきていくださったとき、タケの表情がかわり、甘えた声を出し、ご家族の方に甘えていたのです。
おばあさんのご家族は、おばあさんのお家で何度かタケにあったことがあるからでしょう。
タケは、本当におばあさんのことが大好きだったのだと思います。
この日から、タケには、新しい家族ができるまでは、ネコリパブリックがタケのお家なんだよ。タケが過ごしやすいようにするからね、みんなタケのことが大好きなのだよという思いをぶつけて、タケのお世話をするようになりました。

猫には言葉は通じない。 そんな事を言う人もいるけれど、私は、猫は、言葉を理解してくれていると思っています。
毎日、スタッフたちが愛情をもって、タケと接する。大好きだよ、かわいいよと声をかける。
そんな日々をすごしているうちに、確実にタケは、おそらく以前のタケに戻っていきました。

人は大好きなタケ。 でも、猫は苦手なタケ。 今では、すっかり、なぜなぜが大好き、かまってちゃんの甘えん坊に戻りました。
ただ、他の猫のことは好きではないので、スタッフが他の猫を構いすぎていると、少し嫉妬をしたりします。 人がやってきて、他事をしていると、ケージから手をだして、早くかまって!と言わんばかりに鳴きます。 よしよしかわいいねというと満足して、布団に戻ります。

早く、タケには、自分ひとりを愛してくれる、おばあさんのような家族を見つけてあげたいと思っています。

大好きな人とずーっと一緒にいて、最期を迎えることが猫にとっては幸せなのだと思います。 でも、様々な事情でそれがかなわない子達もいます。 そんな子達も、必ず新しい一匹だけを愛してくれる家族を見つけてあげる、それがネコリパのミッションです。

猫生たすけあい制度にご興味がある方はこちらのページをご覧ください。

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虹の橋
  • 性別男の子
  • 年齢11-15才
  • 在籍店岐阜店
  • 毛色キジトラ
  • 毛の長さ短毛
  • 人馴れ度ツンデレ

Comment

大きな体に野性味あふれる風貌です。ワイルドイケメン。 猫は苦手で、人と仲良くなるのにも時間が必要です。 慣れてくると手をペロペロしてきます。 外を眺めたりおもちゃでも遊びます。
大好きなおばあさんとずっと二人暮らしをしてきた「タケ」。ある日おばあさんは施設に入ることになり、大事にしていた「タケ」が露頭に迷わぬよう、ネコリパブリックの猫生助け合い制度にお申し込みくださいました。最初ネコリパにやってきた頃は、大好きなおばあさんと引き離され、混乱していたのでしょう。人に対しても攻撃をするような状態でした。今では落ち着き、甘えん坊になりましたが、猫が苦手なため、営業中などスタッフの目が届かないときはケージで生活しています。

前日まで変わらない様子でしたが、2020/9/24 朝スタッフさんが出勤した時には亡くなっていました…😢

首相あさかのつぶやき

たくさんの猫達を保護していると、たくさんの病気の子たちが集まってきます。
救おうとすればするほど、重い病気をもった猫たちと向き合います。

一匹、一匹、みんな幸せにしたい。でも、この腕の中で見送る子たちもどうしてもでてきます。

先日、扁平上皮癌の手術と放射線治療をうけ、完治し、さらに毎日サプリなどを飲んで頑張っていた大福ちゃんの、がんの再発が判明した。

悲しい。悔しい、、、

私達にできることは、大福が残りの日々を穏やかに過ごせるようにサポートすること。
早くに再発に気がついてあげたらもっとできることはあったのかもしれない。
でも、ネコリパで過ごせたことが大福の幸せな日々であるように、スタッフ、ボランティアさんと共に愛情いっぱいで見守っていこうと思う。最期のときまで、、、

2023/4/17

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